松田聖子『Tinkerbell』 プレス工場の謎に関する考察
今日は聖子ちゃんです。今日の知識は知っててあまり得はしないかもしれません。でも、知ってれば松田聖子クラスタとしては他のファンとの差別化くらいにはなるかもしれませんマニアックネタです。ちなみにこのネタ、Twitterの相互フォローして頂いている方の情報が元になっております。情報、感謝です
実はこの84年の9thアルバム『Tinker Bell』、レコードを作成する工場が3箇所であった疑惑があります。ソニー系のレコード工場、ビクター系のレコード工場、コロムビア系のレコード工場、以上の3つです。なぜこんなことが起こったかの理由は推察するしかありませんが、やはり売れっ子の聖子ちゃん、ソニー系の工場だけでは供給不足になる可能性があったため外注したというのが妥当ではないかと思います
TINKER BELL [12" Original Analog LP Record]
- アーティスト: 松田聖子
- 出版社/メーカー: CBS/SONY
- 発売日: 1984
- メディア: LP Record
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では実際に画像を見ていただきましょう
3枚のレコードのレーベル部分を並べてみました。どれも正真正銘CBSソニーのレーベルです。実はこれ、上からソニー製、ビクター製、コロムビア製の順に並んでます。
見分けるポイントはレコードプレーヤーに挿す穴の周囲にどのレコードも円のようなものが刻まれてますのがわかりますね。左側に印刷された製品番号『28AH1734』の位置と円周がどこに来るかで全部違うものだとわかりますね。はい、ココなんです
さて、一枚目のソニー製、他のソニー製の作品と並べてみました。杉真理『SONG WRITER』(1980)です。どうです、刻まれた円周が一致しますよね。
では続いて、ビクター製。小泉今日子『FLAPPER』(1985)が比較対象です。時期的にも似たようなもんだし、まぁ良いでしょう。ビクタープレス盤はなんというか、穴の周囲に刻まれた円周が二段のようになっているんですね、これは非常に特徴的でビクターのレコードのもっともわかりやすい特徴です。当然なんですが、同じビクターの岩崎宏美の作品もこうなってますね
最後はコロムビア製です。河合奈保子『アルバム』(1983)を並べてみました。コロンビアは刻まれた円周がとにかく大きいんですね。最初にあげたソニー製と比べるとその大きさの違いはもう歴然です
本物の売れっ子だからこそ起こった珍事ではありますが、聖子クラスタとしてはこういう『へぇ〜』な役に立たない豆知識は大好物であります、他にも『ユートピア』(1983)にも同じ他者工場プレス盤があると言われてますが、またいずれ機会があったら....